スクリューコンベヤとはどのようなものか

スクリューコンベヤとは、物を輸送するコンベヤの一種ですが、ベルトが回転することでその上に乗せられたものを運ぶベルトコンベヤとは原理が異なり、パイプの中心部に軸を通し、さらにその軸の周りにらせん状に羽根を配することでコンベヤの役割を果たすものです。

軸を回転させることで羽根がらせん状に回転し、物を運ぶことができます。

ベルトコンベヤや、運搬する物と全く同じ距離だけベルト自身も移動しますが、スクリュー型の場合はそうではありません。

可動部分はあくまで回転する軸だけという特徴があります。

ベルトコンベヤと比較した別の特徴としては、パイプを使うので、本質的に密閉型であることが挙げられます。

つまり、風で飛ばされやすいような微粒子状のものであっても問題なく運べますし、もっと言えば実は液体であっても輸送可能です。

ベルトコンベヤでも、設計によっては多少の高低差を輸送できますが、あまりに高低差があると転がってしまって運べません。

スクリューコンベヤの場合、らせんの羽根の取り付け角度にもよるのですが、たとえ液体であっても、高低差のある場所を運べるという利点があります。

何か手品かのように思われるかもしれませんが、実はこの原理は今から2000年以上も前の古代ギリシア時代のアルキメデスが発明したとも言われており、アルキメデスのらせんと呼ばれています。

なお、パイプは固定で羽根付きの軸のみが回ることは原理上必須ではなく、パイプも含めて一体化して回転することでも問題なくコンベヤの役割を果たします。